親子で無農薬にんにく作り ヒロシのにんにく 組口親子_01

親子で無農薬にんにく作り ヒロシのにんにく 組口親子

  • 阪南市
  • にんにく

更新日: 2023年06月23日

大阪のにんにくの生産量は、全国の中でも1%以下程度だといわれています。そんな貴重なにんにく農家を親子2人でされている『ヒロシのにんにく』を、阪南市に訪ねました。

「ヒロシのにんにく」誕生秘話

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「ヒロシのにんにく」というブランド名は、娘の由香さんの発案だ。「お父さんがヒロシなので、お父さんの名前にしたら面白いかなと思って」と由香さんは笑う。検索されやすいという実用面も狙っていた。当の博司さんは「別にいいんじゃないかな、やったらいいやん、ぐらいの感じでしたね」とのんびり構えていたという。

きっかけは、広島で農業をしていた息子からの一言だった。「広島でもにんにくができるよ」と教わり、試しに少量作ってみたところ、意外なほど良いにんにくが育った。土が合っていたのかもしれない、と博司さんは振り返る。

「最初は60個ぐらいでした。わたしのお客様に食べてもらったところ大変好評で、次は150個、600個と増やしていきました。あっという間に口コミで広がって。」——組口由香

由香さんは普段、気功整体師として活動している。できたてのにんにくを施術の場で振る舞ううちに評判が広がり、現在は2,300個まで規模が拡大した。Instagramへの投稿が泉佐野のイタリアン『kichi kichi(キチキチ)』の目に留まり、直接連絡をもらったことをきっかけに「ヒロシのにんにく」というブランド名が正式に誕生した。

無農薬・化学肥料不使用へのこだわり

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栽培しているのは2品種。東北原産の『ホワイト6片』は通常よりも濃厚で甘みがあり、栄養がぎっしり詰まったブランドにんにく。ただし温暖な泉州の気候での栽培は難しいため、ノーブランドのにんにくも並行して作っている。どちらも無農薬・化学肥料不使用で、えぐ味や苦味がなく、大地の旨みがそのまま凝縮された味わいが特徴だ。

「化学肥料を使った方が大きくてたくさん採れる。でも無農薬にこだわるのは、自然にできるものを作りたいという思いがあるから。買ってくれた人はみんな、他のにんにくとは違うと言ってくれます。」——組口由香

実際に化学肥料を試してみたところ、土が砂漠のように異常乾燥してしまったという。一方、何も入れなかった土は草が生えてふわふわに。「難しいもんですね」と博司さんは苦笑いしながらも、自然の力を信じた栽培を続けている。

にんにくづくりで一番大変な作業

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にんにくの旬は5〜6月。収穫が終わった後も、9月には次の作付けに向けた畝づくりと堆肥の投入が始まる。「あまり休む暇がありません」と博司さんは話す。

その畝づくりこそが、由香さんが「一番キライな作業」と断言するほど手間のかかる工程だ。この土地はもともと田んぼだったため下に粘土層があり、水はけを確保するために畝を高めに作る必要がある。また、雑草をきれいに取り除いてしまうと夏の乾燥で土がやせてしまうため、適度に残しておくことで朝露の保湿と直射日光除けの役割を担わせている。

さらにやっかいなのは、にんにくが土の中に埋まっているため収穫するまで状態がわからないこと。掘り出してみるまでドキドキが続くのも、この作物ならではの面白さでもある。

由香さんおすすめ。ヒロシのアヒージョ

由香さんが一押しするのが、にんにくを丸ごと味わうアヒージョだ。近隣レストランでも「ヒロシのアヒージョ」として提供されているほど、このにんにくの持ち味が引き立つ食べ方だという。

HIROSHI NO NINNIKU RECIPE

ヒロシのアヒージョ、はちみつのせ

1にんにくと好みの野菜をオリーブオイルに入れ、じっくり煮込む

2やわらかくなったにんにくを潰しながら、フランスパンに塗る

3アヒージョのオイルをたっぷりフランスパンに含ませ、野菜をのせる

4仕上げに少量のはちみつを垂らしていただく

「ちょっとだけハチミツを垂らして食べるのが私のおすすめです。にんにくの甘みとコクが、はちみつでさらに引き立ちますよ。」——組口由香

今後は、阪南市でにんにく農家が増え、無農薬・化学肥料不使用のにんにくをみんなで作って広めていきたいと由香さんは語る。インタビュー中も父娘の微笑ましいやり取りが続き、控えめな博司さんと元気いっぱいの由香さん、対照的な二人が織りなす「ヒロシのにんにく」ならではのチームワークが垣間見えた。

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