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阪堺線宿院駅すぐのさかい利晶の杜で、泉州ゆかりの千利休と茶の湯の歴史を学んだら、おいしいスイーツやランチをいただきながら、大仙公園まで出かけましょう。
徒歩だと時間が足りなくなるかも知れないので、行きたいところを選んだり、
レンタサイクルなどで自転車を借りてスイスイ周るのも楽しいですよ。
旅の始まりは、趣のあるチン電に揺られて
大阪では「チン電」の愛称で親しまれている阪堺電車。全国的にも少なくなった路面電車です。最初の目的地のさかい利晶の杜には、南海電鉄の堺駅もしくは堺東駅からも徒歩やバスで行けるので、都合の良い駅から旅の計画を立ててみて。
千利休と安土桃山時代の堺を
最新の技術と貴重な展示で学ぶ
予備知識があるのとないのとでは、今日の旅の楽しさは大違い!ガラス張りのステキな外観のこちらでは、「千利休茶の湯館」で利休の歴史や茶の湯について楽しく学ぶことができます。さらに千利休作で唯一現存する茶室・国宝「待庵」の創建当初の姿を復元しています。申し込みをすれば、茶室に入ることもできますよ。
最新のVRを使った体験スペースや、堺の銘菓など様々なお土産を取り揃えたグッズショップの「さかい縁庵 」も併設されています。
住所 | 大阪府堺市堺区宿院町西2丁1番1号 |
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電話番号 | 072-260-4386 |
公式サイト | https://www.sakai-rishonomori.com/ |
※詳しくは公式サイトをご確認ください。
さかい利晶の杜と道を挟んで向かい合う、千利休屋敷跡。当時はもっと広大な敷地であったといわれています。現在の敷地には、椿の炭を沈めたといわれている「椿の井戸」と、利休ゆかりの大徳寺山門の古い部材を用いた井戸屋形(いどやがた)が残っています。堺はもともと井戸の多い町で、その豊富な水資源は茶の湯はもちろん、往時には酒処として酒造文化も発展させました。
住所 | 大阪府堺市堺区宿院町西1丁17-1 |
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電話番号 | 072-233-5258 |
スポット情報 | https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/92 |
※詳しくはお問合せください。
さて、ここらで寄り道をしてスイーツ巡り♪初めて食べた人はそのに触感に思わず笑みがこぼれること間違いなしの、本家小嶋の芥子(けし)餅です。外側を包む香ばしい芥子の実の香り、見た目からは意外な柔らかさ、透き通ったこしあんの澄んだ味わい。ここでしか購入できないので、手土産などにも喜ばれること請け合いです。
独特最高の原料と一子相伝の秘法で作られる芥子餅は、500年近い歴史を持ちます。一切添加物を使用しておらず、生菓子としては日持ちもよく大変重宝され、利休も好んで食べたといいます。
住所 | 大阪府堺市堺区大町西1丁2-21 |
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電話番号 | 072-232-1876 |
公式サイト | https://www.honkekojima.com/ |
※詳しくはお問合せください。
さらにスイーツが続きますが、実はこの2軒は遅くに行くと売り切れている場合があるので、先にまわるのがオススメなんです。メニューは「くるみ餅」と「氷くるみ餅」の2種類のみ。こちらのお店は元徳元年(1329年)から続く老舗。店名は豊臣秀吉が名付けたと言われています。「くるみ餅」は胡桃(くるみ)のことではなく、あんで餅をくるんでいるため「くるみ餅」と名付けられました。あんの絶妙な甘さと、餅の触感の融合が素晴らしく、あっという間にペロリと平らげてしまいます。オリジナルの壺入りもいいですが、手軽にお持ち帰りできる容器入りも2人前から販売しています。こちらのお店はイートインが可能です。
住所 | 大阪府堺市堺区新在家町東1丁2番1号 |
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電話番号 | 072-233-1218 |
公式サイト | http://kanbukuro.co.jp/index.html |
※詳しくは公式サイトをご確認ください。
千利休が茶の湯の修行をした寺として知られています。境内には国指定名勝の枯山水の庭、国指定重要文化財の仏殿・山門・唐門、千家一門の供養塔などがあり、利休ごのみの茶室実相庵(じっそうあん)も復元されています。慶長20年(1615年)の大坂夏の陣での焼失後も、1945年(昭和20年)7月10日の大阪大空襲の戦禍にも遭っていますが、厳かな雰囲気の境内は当時の様子を彷彿とさせます。
住所 | 大阪府堺市堺区南旅篭町東3丁-1-2 |
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電話番号 | 072-232-1654 |
スポット情報 | https://www.sakai-tcb.or.jp/about-sakai/eetoko/08_5.html |
※詳しくはお問合せください。
ぶらぶらと堺の街歩きを楽しんだら、創業嘉永三年(1850年)の堺に根付いた老舗茶舗でランチにしましょう。せっかく茶の湯の文化を辿る旅ですから、ランチもお茶にちなんだものがいいですね。こちらでは、香り高いほうじ茶で丁寧に炊き上げた茶粥と季節の食材とお茶を使ったお惣菜のランチセットがいただけます。抹茶をたっぷりと練りこんだ抹茶餡を使ったオリジナル和菓子「堺利休餅」をパイで包んだ「利休餅パイ」や、季節限定の栗ぜんざいなど多彩なスイーツにも目移りしてしまいます。
古民家をリノベーションした店内は、まさに市中の山居といった趣たっぷりですよ。
住所 | 大阪府堺市堺区九間町東1丁1-2 |
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電話番号 | 072-227-7809 |
公式サイト | https://tsuboichi.co.jp/store/sakai |
※詳しくは公式サイトをご確認ください。
お茶のランチを満喫したら、仁徳天皇陵古墳に隣接する大仙公園まで足を伸ばしましょう。ここは「日本の歴史公園100選」にも選ばれている、38万㎡の広大な公園です。園内には、日本庭園やどら池、芝生広場、児童の森など自然だけでなく、博物館や茶室まであるんですよ。さらにどら池周辺には、ソメイヨシノやオオシマザクラなどたくさんの桜が植えられ「桜の園」といわれ、満開の時期には大勢の人でにぎわいます。
住所 | 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 |
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電話番号 | 072-241-0291 |
スポット情報 | https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/98 |
※詳しくはお問合せください。
茶室 伸庵
数寄屋普請の名匠といわれた仰木魯堂によって昭和4年に東京芝公園に建てられた茶室を、昭和55年に移築したものです。室内の立礼席でお茶をいただくことができます。
千利休像
茶室のすぐ向かいには、千利休像が据えられています。さらにその向かいには利休の恩師である武野紹鷗の像もあり、茶の湯の心を満喫できる公園となっています。
公園を散策した後は、ティータイムといたしましょう。こちらではなんと大坂屋敷に実在した、利休の茶室のなかでも特に後世に影響を与えたという「御成の茶室」が、「朝雲庵」として再現されてます。予約をすれば一般の方も見学ができますよ。千利休も茶菓子に用いたとされる幻のカステラを再現した「黄金の哲学」は、卵だけで焼き出した黄金色がなんともきらびやか。独自の製法「窯出し本熟」による奥深い味わいがたまりません。
地元の人々に愛される憩いの場として、いつも賑わっています。
※特別に許可を得て飲食しております。
住所 | 大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町1丁2番36号 |
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電話番号 | 072-222-2411 |
公式サイト | http://www.kokyuan.jp/ |
※詳しくは公式サイトをご確認ください。
さて、まだまだ元気のある人や、コミュニティサイクルでスイスイとコースをまわった人は、こちらにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。茶の湯の伝統と共に歩んできた堺和菓子と厳選されたお茶やコーヒーを提供いただけるお店です。店舗がある旧堺市街(環濠の内側)の中心に位置する「堺山之口商店街」(やまのくち)は、千利休や、山上宗二、与謝野晶子の生家の近くでもあります。
そして予約をすれば、伝統ある堺の和菓子である「練りきり」の制作体験もできるんですよ。
住所 | 大阪府堺市堺区甲斐町東 1丁2-18 |
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電話番号 | 072-275-5575 |
公式サイト | http://www.sacay.jp/ |
※詳しくは公式サイトをご確認ください。